大腸カメラ(大腸内視鏡検査)とは
大腸カメラとは、肛門から盲腸までの大腸の表面(粘膜)を観察し病気をチェックする検査です。検査中に切除可能大腸ポリープがあれば、切除もします。
大腸がんは、罹患率(新規にがんと診断される人の割合)、死亡率(がんが原因でなくなる人の割合)増加傾向であり、大腸カメラによる早期発見、早期治療がお勧めです。
つるみクリニックの大腸カメラのおすすめポイント!
- トイレ付きの個室を完備。検査のための下剤をプライバシーを確保しリラックスして飲んでいただけます。
- 日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医が検査を行います。
- 適切に鎮静剤、鎮痛剤を使用し苦痛の少ない検査を行います。
- オリンパス社の最先端の内視鏡システム、内視鏡スコープで検査を行います。
- 検査終了後に検査写真を供覧し、結果を丁寧に説明します。
- 大腸がんなど治療すべき病気があれば、速やかに連携している総合病院へご紹介します。
- 検査中に切除可能なポリープがあれば切除できます。
大腸カメラが勧められる方
お腹が痛い
お腹が張る
関連がある病気
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸憩室症
便秘がひどい
下痢がひどい
関連がある病気
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
血便がでる
関連がある病気
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸憩室症
- 大腸ポリープ
体重が減った
関連がある病気
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- 悪性リンパ腫
大腸がんの手術をしたことがある
関連がある病気
- 大腸がんの再発
- 大腸ポリープ
検診で便潜血陽性となった
考えられる病気
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸憩室症
- 大腸ポリープ
大腸ポリープを切除したことがある
関連がある病気
- 大腸ポリープの再発
家族に大腸がんの人がいる
関連がある病気
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
大腸カメラで見つかる病気
大腸がん
大腸がんによる死亡数は、男性では肺がんについで2番目に、女性では最も多いです。(がんの統計2023)。
大腸がんと新たに診断される人は、男性では前立腺、胃、大腸についで3番目に、女性では乳についで2番目に多い病気です(がんの統計2023)。
大腸がんは、早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると血便(便に血がつく)、便秘や下痢などの便通異常、腹痛などの症状が出ることがあります。
このような症状がある方は、大腸がんの疑いがあるため早めの大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が勧められます。
その他、家族に大腸がんの人がいる、過去にポリープを切除したことがある方も、大腸がん発症リスクがあるため、2〜3年おきに大腸カメラによる検査が勧められます。
大腸ポリープ
大腸ポリープは、大腸の表面(粘膜)より突出する隆起した病変の総称で、腫瘍、非腫瘍を含みます。(*腫瘍とは、さまざまな原因で生じた遺伝子の変異によって、細胞が無秩序に増え続け細胞のかたまりになったものを言います。)
大腸ポリープに関して重要なことは、腫瘍性のポリープを早期に発見し切除すること、腫瘍性のポリープで悪性腫瘍となってしまったもの(大腸がん)を早期発見し診断、治療することです。
大腸ポリープで良性腫瘍を腺腫といいますが、腺腫が大腸がんに発展すると言われており(adenoma-carcinoma sequence説)、腺腫の段階で大腸ポリープをすべて切除することが望ましいです。
大腸ポリープ(腺腫)を切除したことがある方は、大腸ポリープが再度出てくることがあるため、切除3年後にはサイド大腸カメラによるチェックが勧められます。(大腸ポリープ診療ガイドライン2020(改訂第2版))
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の表面(粘膜)にびらんや潰瘍ができる大腸の 炎症性疾患 です。発症年齢は20代がピークですが、若年者から高齢者まで発症し、男女差はありません。
原因は不明ですが、家族内の発症もあり、何らかの遺伝的因子が関与していると考えられています。症状は血便(便に血がつく)、下痢、繰り返す腹痛ですが、重症になると発熱、体重減少、貧血などの全身の症状が起こります。
潰瘍性大腸炎は直腸(肛門に近い大腸)から連続的に、口側の大腸に病変が拡がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。
診断は、大腸カメラで大腸粘膜の一部を採取する”生検”で病理診断を行い、同じような症状を認めるその他の大腸疾患と鑑別し確定診断されます。(炎症性腸疾患(IBD)ガイドライン2020 改定第2版)
大腸憩室症
大腸憩室症は、腸の壁の一部が外側に突出し、数ミリメートルの小さな嚢状(のうじょう・袋状の形のこと)になった状態をいいます。
繰り返す便秘などで大腸内部の圧力の上昇し、大腸の壁の脆弱部分が突出し形成されると考えられています。
大腸憩室症は、ほとんどが無症状症状ですが、憩室からの出血(憩室出血)や憩室の感染(憩室炎)が、発症すると治療が必要になることがあります。
大腸悪性リンパ腫
悪性リンパ腫とは、血液細胞の白血球のうちリンパ球ががん化する病気です。首や脇の下、足の付け根などリンパ節の多いところに、痛みを伴わない腫れやしこりがあらわれます
大腸ポリープ切除について
大腸がんは、腺腫という良性のポリープが”がん化”して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。
良性のポリープは、1cm以上になると10〜25%が”がん化”すると言われています。
したがって、6mm以上の大腸ポリープは切除した方が良いとされています(日本消化器病学会 大腸ポリープ診療ガイドライン2020 改定第2版)。
つるみクリニックでは、切除可能なサイズの大腸ポリープがあれば、検査中に切除が可能です(日帰り大腸ポリープ切除)。
検査と治療(大腸ポリープ切除術:手術に該当)が同日行うので、患者様の身体的、金銭面での負担が軽減されます。
大腸ポリープ切除方法のご案内
大腸カメラの流れ
初診から検査の流れをご案内します。
ご予約
検査予約は電話でも受け付けております。
検査2日前までに一度来院をお願いします。
お薬手帳があれば持参してください。
検査前に事前に内服していただくお薬や下剤などをお渡しします。
電話: 082-248-6428
検査前日
検査前日の昼食・夕食は検査用食事のみを摂取していただきます。(検査用食をご購入いただております。)
夕食は21時までにお召し上がりください。
水分(お水・お茶・スポーツドリンク)の摂取は可能です。
就寝前に下剤を内服していただきます。
検査日
検査当日は朝から食事は控えていただきます。水、お茶は飲んでいただいて大丈夫です。
こちらから中止をお願いしない限り、普段飲んでいるお薬は通常通り服用していただいて大丈夫です。
下剤の影響でトイレに行く回数が多くなる場合があるので、楽に動ける服装で来院していただき
ご心配な方は、予備の下着もお持ちください。
自宅で下剤を服用される方
起床後から下剤を服用していただきます。(服用方法は事前に別紙をお渡しいたします。)
腸の中がきれいになり、便が水のようになった段階で来院してください。
検査可能となります。
クリニックで下剤を服用される方
朝9時頃、来院していただきます。
クリニックのトイレ付個室でプライバシーを確保し、リラックスして下剤を服用していただけます。(服用方法は当日ご説明します。)
腸の中がきれいになり、便が水のようになったことを確認出来たら検査可能となります。
検査
鎮痛剤を注射して検査代に寝ていただき、肛門から大腸カメラを挿入します。
検査は10分から30分程度で終了します。
ポリープ切除希望の方は検査中に切除いたします。
検査後
鎮静薬を使用した場合、目が覚めるまでベッドで休んでいただきます。
覚醒後、写真を見ながら説明します。
生検(組織検査)、ポリープ切除を行った場合、後日結果説明がありますので来院をお願いします。
なお、検査中に鎮静剤(眠くなる薬剤)のご希望がある方は、来院の交通機関にご注意ください。鎮静剤を使用しますと、事故の原因となることがありますので、当日の車、バイク、自転車の運転はお控えください。
*鎮静剤を使用しますと、事故の原因となることがありますので、当日の車、バイク、自転車の運転はお控えください。
大腸カメラの検査費用
料金表(保険診療)
検査内容 | 1割負担の方 | 2割負担の方 | 3割負担の方 |
---|---|---|---|
大腸カメラのみ | 約2200円 | 約4400円 | 約6600円 |
大腸ポリープ根粘膜切除術* 切除したポリープの個数、サイズによって料金が上下します。 | 約7000円 〜10000円 | 約14000円 〜21000円 | 約20000円 〜30000円 |