胃カメラとは

胃カメラは、胃の表面(粘膜)を直接観察し病気をチェックする検査です。胃を中心に観察しますが、同時に食道、十二指腸の表面もチェックします。

胃がん、食道がん、胃潰瘍などの病気を見つけるために一番有効な検査です。

つるみクリニックの胃カメラのおすすめポイント!

  • 日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医が検査を行います。
  • 適切に鎮静剤、鎮痛剤を使用し苦痛の少ない検査を行います。
  • オリンパス社の最先端の内視鏡システム、内視鏡スコープで検査を行います。
  • 検査終了後に検査写真を供覧し、結果を丁寧に説明します。
  • 胃がん、大腸がんなど治療すべき病気があれば、速やかに連携している総合病院へご紹介します。

胃カメラがすすめられる方

お腹が痛い

関連がある病気

  • 胃がん
  • 胃潰瘍

胸やけがある

関連がある病気

  • 食道がん
  • 逆流性食道炎

黒い便が出る

関連がある病気

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍

体重が減った

関連がある病気

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 悪性リンパ腫

飲み込みにくい

関連がある病気

  • 食道がん
  • 胃がん

血を吐いた

考えられる病気

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 胃・食道静脈瘤

ピロリ菌陽性・ピロリ菌除菌後

関連がある病気

  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん

家族に胃がんの人がいる

関連がある病気

  • 胃がん

胃カメラで見つかる病気

胃がん

胃がんによる死亡数は、男性では肺、胃についで3番目に、女性では大腸、肺、膵臓、乳についで5番目に多いです(がんの統計2023)。

胃がんと新たに診断される人は、男性では前立腺についで2番目に、女性では乳、大腸がん、乳がん、肺がんについで4番目に多い病気です(がんの統計2023)。

早期胃がんでは、症状はほとんどなく、胃カメラによる早期発見、早期治療が重要です。進行胃がんでは、”がん”からの出血よる貧血、黒い便が出る、全身倦怠感、体重減少といった症状が出ます。

その他、家族に胃がんの人がいる、ピロリ菌除菌したことがある方も、胃がん発症しやすい傾向にあり、毎年に胃カメラによる検査が勧められます。

食道がん

食道がんによる死亡数は、肺、胃、大腸、肝臓、膵臓、前立腺に次いで7番目に多く、女性では、10番目以降となっています。男女比が約6:1と男性に多く、飲酒、喫煙が発生のリスクとなります(日本食道学会:https://www.esophagus.jp/public/cancer/epidemiology.html)。

食道がんは周囲の臓器に浸潤しやすい傾向(がんが広がりやすい)があり、内視鏡検査(胃カメラ)による早期発見、早期治療が特に重要です。

飲み込み時のつかえる感じ、嘔気・嘔吐、胸やけがある方は、内視鏡検査(胃カメラ)が受けることが勧められます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃内部の胃酸が食道に上がってくる(逆流)ことで、食道下部の表面に炎症を及ぼす状態です。1990年代後半より増加傾向にあり、ピロリ菌感染者の低下、ピロリ菌除菌の増加が原因と考えられています。

ピロリ菌感染が胃がん発症リスクとなるが判明してから、積極的な除菌治療が普及しました。胃のピロリ菌は、胃酸を弱める成分を作り出し胃に存在していましたが、ピロリ菌の除菌によって胃酸分泌が復活することで逆流性食道炎が発症します。

症状は、焼けるような感覚の胸焼け、胃の内容物が喉や口の付近まで上がってくること(呑酸)などが典型的です。症状の原因が、食道がんが逆流性食道炎か見分けるためにも、内視鏡検査(胃カメラ)が必要です。

胃・十二指腸潰瘍

2000年以前は比較的多い病気でしたが、その後は減少傾向にあります。ピロリ菌感染、鎮痛薬、ストレスなどが、主な発症リスクです。

近年では高齢者の増加に伴い、関節痛、腰痛症に対する鎮痛薬、血栓性疾患(脳梗塞、心筋梗塞、狭心症)予防に対する低容量アスピリンが多く処方されており、薬物性潰瘍(NSAID潰瘍)の発症数が増加傾向です。(消化性潰瘍診療ガイドライン2020 改訂第3版 日本消化器病学会)

症状は腹痛(みぞおち付近の鈍痛)、貧血によるふらつき、黒い便が出る、血を吐くなどです。これらの症状がある人は、早めの胃カメラが勧められます。

萎縮性胃炎

ピロリ菌(Hericobactor.pylori菌)感染、または除菌後の胃の表面(粘膜)に炎症性変化と萎縮性変化を認める胃炎です。萎縮性胃炎の大きな問題点は、胃がんです。

ピロリ菌感染の胃は、未感染と比べて約3%胃がんを発症しやすくなります(Uemura N, Okamoto S, Yamamoto S, et al : Helicobacter pylori infection and the development of gastric cancer. N Engl J Med 345 ; 784―789 : 2001)。

ところが、ピロリ菌を除菌しても胃がんの発症率は、約0.2%です(Kamada T, Hata J, Sugiu K et al. Clinical features of gastric cancer discovered after successful eradication of Helicobacter pylori : results from a 9-year prospective follow-up study in Japan. Aliment Pharmacol Ther 2005;21:1121-6.)。

したがって、ピロリ菌の除菌治療歴のある方は1年に1回の定期的胃カメラによる胃がんスクリーニング検査が勧められます。

胃・食道静脈瘤

胃・食道静脈瘤は、食道や胃の入口の血管(静脈が)が、こぶ状に膨れ出たものです。食道や胃の周りは細い血管が走行していますが、肝硬変では、本来肝臓に流れ込むべき大量の血液が、肝臓で処理しきれずに食道や胃の周りの細い血管に迂回し流れ込みます。その結果、細い血管にかかる圧力が高くなり、こぶ状に膨らみ発症します。

ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害などによる肝硬変が発症リスクとなります。症状は血を吐く、食道のつかえ感などです。診断には、胃カメラ(内視鏡検査)が必須となります。

胃カメラの流れ

初診から検査の流れをご案内します。

ご予約

検査予約は電話でも受け付けております。
予約優先ですが、当日検査も受け付けております。
まずはお電話か、下記のご予約フォームより予約をお願いいたします。

電話: 082-248-6428

STEP
1

検査前日

検査が朝の予定の場合、検査前日は夕食を22時までに済ませてください。
水分(お水・お茶・スポーツドリンク)の摂取は可能です。

STEP
2

検査日

検査が午前の予定の場合、朝食は食べないで来院してください。
検査が午後の予定の場合、昼食は食べないで来院してください。
水分(お水・お茶・スポーツドリンク)の摂取は可能です。

来院後、検査同意書を記載してください。
お薬手帳があれば持参してください。

STEP
3

検査

胃の泡を消すお薬を飲んでいただきます。
喉にスプレータイプの表面麻酔をします。
ご希望に応じて鎮静薬(麻酔薬)を使用します。
検査時間は10分から15分程度です。

STEP
4

検査後

鎮静薬を使用した場合、目が覚めるまでベッドで休んでいただきます。
目が覚めたら後、写真を見ながら説明します。
生検(組織検査)を行った場合、後日結果説明がありますので来院をお願いします。

*鎮静剤を使用しますと、事故の原因となることがありますので、当日の車、バイク、自転車の運転はお控えください。

STEP
5

胃カメラの検査費用

料金表(保険診療)
検査内容1割負担の方2割負担の方3割負担の方
胃カメラのみ約1600円約3300円 約4800円
胃カメラ+生検(細胞検査)約2900円 約5900円 約8900円
保険診療での胃カメラ料金表
料金表(広島市がん検診、原爆検診)
検査内容70歳以上の方70歳未満の方
胃カメラ(生検した場合は、別途料金発生)無料3300円
広島市がん検診での胃カメラ料金表